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北方四島交流で来日中のロシア人にスラックラインを体験してもらいました

北方四島交流で来日中のロシア人にスラックラインを体験してもらいました

スラックラインを北方四島へ スポーツによる日露友好交流

 2019年7月27日(土)に北方四島交流事業の日本語習得プログラムの一団19名がスラックラインラボラトリーにて、スラックラインを体験しました。参加者は大学生からご年配の方まで、男女幅広く来店しました。ロシア人で北方四島出身のインストラクター、カーチャがスラックラインの乗り方、バランスのとり方をロシア語で説明しました。参加者は初めて見るスラックラインに少し緊張気味ながらも懸命に挑戦していました。中でも若い参加者の数名は、帰国後にも自分でやってみたいと興味を持ってくれました。ロシアはスポーツ大国として有名で数多くの優秀なスポーツ選手を育成しています。来年のオリンピックで新しくスケートボードやスポーツクライミングが追加になると、公園の整備も直ぐに入る程にスポーツへの力の入れ方は日本と比べものになりません。もしスラックラインがオリンピック種目になれば、ロシアのスラックライン競技人口はあっと言う間に増えることでしょう。

 スラックライン体験の後は、カーチャから日本に住むに至った経緯や、日本語の勉強、日本の生活についてなどを参加者にお話をしました。将来、日本と関わりのある仕事をしたいと考えている参加者からは質問がたくさん飛び交い、その質問の背景には未だ解決に至っていない、ロシアと日本の間にある「北方四島問題」がありました。この「北方四島問題」知らない人も多くいるので、これを機会に少しでも関心を持ってくれる人が増えてくれると幸いです。

公益社団法人 北方四島帰省同盟 ~北方領土問題とは~

 この北方四島交流事業、別名「ビザなし交流」と言われていますが、なぜ「ビザなし」なのかご存じでしょうか?日本政府は北方四島を日本固有の領土と位置付けており、その島に住んでいる住民(ロシア人)にビザを発行することは、北方四島をロシアの領土と認めてしまうため、ビザを発行しないという背景があります。それは日本人も同様です。ロシアのビザを取得して北方四島に上陸することは、ロシアの領土と認めてしまうことになることから、外務省よりロシアのビザを取得して北方四島への上陸はしないようしています。しかし、それではいつまでたっても日露間での溝は埋まりません、そこで日露の相互理解を通じて、平和的な解決を目的とした「ビザなし交流」が生まれました(ざっくりな説明です)。

 この「ビザなし交流」の裏を返せば、日本のビザを取れない北方四島に住んでいるロシア人は、ビザなし交流以外で日本には入国できない事になります。そのような「越えられない国境」のために、日本在住の北方四島出身のロシア人は数名しかいないとカーチャは言います。ビザなし交流を通じ、日本に興味を持っても、自由に日本に行けない北方四島のロシア人。国後島に住んでいるカーチャの家族との距離は札幌までの直線距離380km、札幌ー東京の830kmよりも近いこの距離でも会いに来れないのが現状です。早く日露平和条約が締結され家族に自由に会いに行ける日が来ることを切に願います。


【体験レッスンのご予約】

Web:https://slackline-lab.com/reserve/

電話:011-758-1333


公式Facebook、 Instagram、YouTubeもやってます。 


【リンク】

一般社団法人日本スラックライン連盟(JSFED

日本国内のスラックラインの普及にあたり、安全啓蒙活動及び日本オープンを始めとする各種大会の主催、公認、後援、協力や大会の運営指導を実施しており、全国で指導者育成のための研修や検定会を実施している。

http://jsfed.jp/

GIBBON JAPAN(ギボン ジャパン)

ドイツのスラックラインメーカーの日本代理店。スラックラインの大会やイベントも数多く開催しており、世界的に最も人気のあるメーカーで愛好家も多い。

https://www.gibbon.co.jp/

 

Sapporo Slackline’s(札幌スラックラインズ)

札幌市を中心にスラックラインを楽しんているチームです! 少しでも多くの人にスラックラインの楽しさを知ってもらう為、練習会と同時に体験会を実施しています。札幌市内近郊へのイベントにも参加しています。

https://ameblo.jp/hiro-slackline/