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~ Walkin’ on Air ~ No.1「ジャンプ能力」
2019.05.11
~Walkin’ on Air~
最近はバランスや体幹トレーニングが注目されスラックラインを使ったトレーニングが、いろいろなスポーツ分野で取り入れ始めています。では実際に、どこに効果があるの?どんな効果があるの?どれだけやれば効果があるの?など、まだ歴史も浅いニュースポーツだけあって、分からない事だらけのスラックライン。今後、スラックラインがより多くの分野で使われる際、参考になればと思い、このコラム「Walkin’ on Air」で世界中のスラックラインを使った実験から、どのような効果が実証されているのかを紹介していきたいと思います。
「ジャンプパフォーマンスと姿勢維持」
スペインの大学で実施された実験。女子バスケットボール選手(16~31歳)にスラックラインを使ったトレーニングをしてもらい効果を調べた実験です。週に3回、1回のトレーニングは5~9分を6週間続けてもらい、トレーニング前と後のジャンプパフォーマンスと姿勢制御を比較したところ、以下のような実験項目で変化が見られました。※対照群(スラックライントレーニングなし)は変化が見られなかった。
1. ジャンプパフォーマンス
垂直飛び:
26.62cm→29.58cm(2.96cm UP)
滞空時間:
0.47秒→0.49秒(0.02秒UP)
2. 姿勢制御 ※数値は身体の揺れた範囲の面積
足圧中心位置(固い平地)
・右足立ち:
452.59㎟→418.03㎟(-34.56㎟)
・左足立ち:
456.13㎟→214.66㎟(-241.47㎟)
・両足立ち:
67.02㎟ →36.77㎟ (-30.25㎟)
足圧中心位置(低反発マット)
・右足立ち:
411.36㎟→282.55㎟(-128.81㎟)
・左足立ち:
337.54㎟→290.87㎟(-46.67㎟)
・両足立ち:
753.39㎟→476.36㎟(-277.03㎟)
※結果は一部抜粋です。
結果から見ると、1回のトレーニングが短時間でも継続的にトレーニングすることで効果が見られるようです。ジャンプの高さも踏み込みの安定性が向上した結果、高く飛ぶことができたように見えます。ジャンプをする時は、両足の踏み込む力のバランスが重要なので、不安定な足場での両足立ちの安定性が大きく向上しているところから、その関係性も注目するところですね。
【Reference】
Santos, Luis; Fernández-Río, Javier; Fernández-García, Benjamín; Jakobsen, Markus D.; González-Gómez, Lucía; Suman, Oscar E. Effects of Slackline Training on Postural Control, Jump Performance, and Myoelectrical Activity in Female Basketball Players. Journal of Strength and Conditioning Research 30: 653-664, 2016
https://journals.lww.com/nsca-jscr/Fulltext/2016/03000/Effects_of_Slackline_Training_on_Postural_Control,.8.aspx
【体験レッスンのご予約】
Web:https://slackline-lab.com/reserve/
電話:011-758-1333
公式Facebook、 Instagram、YouTubeもやってます。
【リンク】
一般社団法人日本スラックライン連盟(JSFED)
日本国内のスラックラインの普及にあたり、安全啓蒙活動及び日本オープンを始めとする各種大会の主催、公認、後援、協力や大会の運営指導を実施しており、全国で指導者育成のための研修や検定会を実施している。
http://jsfed.jp/
GIBBON JAPAN(ギボン ジャパン)
ドイツのスラックラインメーカーの日本代理店。スラックラインの大会やイベントも数多く開催しており、世界的に最も人気のあるメーカーで愛好家も多い。
https://www.gibbon.co.jp/